名古屋駅から電車に揺られること約20分。名鉄「有松」駅の改札を出て少し歩くと、まるでタイムスリップしたかのような光景が広がっています。
国の「重要伝統的建造物群保存地区」に選定されたこのまちなみは、江戸時代から続く絞問屋の建物や蔵などが並び、当時の様子をうかがうことができます。また、有松を象徴する伝統工芸「有松絞り」も忘れてはなりません。2019年5月に、有松のまちは文化庁から日本遺産に認定されました。
何百年も歴史のある有松の伝統が受け継がれているのは、伝統を大切にしながらも、現代につなげようという想いのある人が集まり、まちを形づくっているからこそ。
では、有松にはどんな人がいて、どのようにまちや伝統を捉えているのだろう?
今回は、「有松の今」を知れるまち歩きを行います。案内してくれるのは、武馬淑恵(ぶまよしえ)さん。前職は名古屋市役所の職員。伝統産業振興担当として有松や人と関わる中で、有松の魅力を肌で感じた武馬さんは、21年勤めた市役所を退職!仲間と「ありまつ中心家守会社」を立ち上げ、有松の遊休不動産の管理や、エリアの活性化に関わっています。
まさに有松と関わり、人生がぐるりと変わった武馬さん。
そんな武馬さんとともに歴史ある旧東海道のまちなみを歩きながら、「まちを守るためにどんなことをしているのか」などお話を伺います。
また、明治時代に建てられた古民家を改修してこの4月にオープンしたレンタルキッチン・レンタルスペース「moss ARIMATSU」にも立ち寄ります。
ここでは、伝統的な技法で改修された様子を見学したり、有松絞りのくくり糸をアップサイクルした内装などのこだわりについて話を聞くとともに、有松で100年以上続く有松絞りの卸製造業「山上商店」が手がける有松絞りの製造工程の一つである「くくり」に着目したアパレルブランド〈cucuri〉の代表・山上さんとファッションデザイナー・今井さんから、〈cucuri〉の試作やサンプルを見せていただきながら、制作秘話やお洋服を作るこだわりをお話いただきます。
有松は、人生を変えてしまうほど魅力があり、そんな人たちが集まることでおもしろくなっているまち。この授業に参加する前と後では、きっと有松の印象が変わっていることでしょう。
<当日のスケジュール>
09:45 受付開始
10:00 オープニング・授業開始
有松ってどんなまち?まちを知る
(改札前の看板を見ながら、有松の簡単な説明)
10:10 まち歩きスタート!
・旧東海道沿いの東側(絞会館側)エリアからまちなみ裏側の線路脇の道を歩きながら西側エリアへ→moss ARIMATSUへ
11:00 「moss ARIMATSU」到着・案内
・moss ARIMATSUの紹介
・山上商店について、なぜアパレルブランドをつくったのか
・ブランドの由来
・制作する上でのこだわり
12:00 授業終了・解散
【授業コーディネーター】
大野嵩明